みなさん、DIT(食事誘発性熱産生)という言葉を聞いたことがありますか?
DITとは、食事をした後、何もしていなくても代謝が盛んになることです。
食事をすると、体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。
このため、安静にしていても代謝が活発になります。
食事をした後、体がぽかぽかと温かくなるのは、このDITによるものです。
ダイエットをするなら、DITを意識したほうが、ずっと効率的だとされます。
たとえば、朝は一番DITが高いときなので、しっかりと朝食をとることによって、体がより活性化し、代謝の高い状態を1日キープしやすくなります。
反対に、朝食を抜くと体がなかなか活性化せず、夜ドカ食いをすると、DITの低い時間に多くのエネルギーを摂取するので、太りやすくなるといいます。
食べるものによっても、DITは異なります。
DITが高いのは、たんぱく質、糖質(炭水化物)、油脂の順だとされ、たんぱく質を食べると身体がたくさん熱を発散します。
たんぱく質は筋肉作りに欠かせない栄養素。
代謝を上げて、ダイエットを成功させるためには、まず、たんぱく質をしっかり摂ることが大事だと言う専門家が多いのは、こうした理由によります。
また、食事のときによく噛むと交感神経が刺激されるので、DITが高まり、エネルギー消費量が増えます。
同じものを食べても、よく噛んだほうが太りにくいのですね。
玄米や食物繊維の多い根菜類など、しっかり噛んで食べる物は、代謝をアップしてくれます。
春に向けて、DTIを意識していきたいです