「姿勢とは意識だ」とよく言われます。意識しなければ、重力に従って、姿勢はおのずと崩れていきます。それは、四足歩行から二足歩行へと進化した人間の宿命といえるかも知れません。四足の動物よりも支える足が少ないぶん、骨盤か傾き、腰が曲がり、肩もすくみやすいです。二つの足だけで体をまっすぐに支えるには、四足よりもずっと強い「コア筋力」が必要になるのです。
逆に言えば、ふだんから姿勢をキレイにさせているだけで、大きな運動効果があるということです。骨盤の向きを正しい方向にして、本来の「S字」カーブを描くためには、体幹のインナーマッスルをしっかりと使う必要があります。座っているときも、立っているときも、姿勢を意識すれば、それだけでインナーマッスルが刺激され、立派な運動になるのです。
とはいえ、仕事しているときや、友人とおしゃべりしているときに姿勢を意識するのは簡単ではありません。短時間は意識できても、すぐ忘れてしまうという人が大半でしょう。でも、毎日数分でもいいからインナーマッスルへの意識を呼び覚ます時間を確保できれば、だんだんとキレイな姿勢が身についていきます。
記事参考:https://www.brain-training.jp/archives