人の若々しさをはかるには、身体年齢や精神年齢以外にも「エネルギー年齢」というものがあります。

エネルギー年齢は、「気分」の状態を表します。エネルギー年齢が若いと、常に気分がよく、心が幸せ感で満たされます。

気分がよいときは、小さなことにも幸せを感じられ、心に余裕ができます。人間関係も良好になり、創造力、適応力、記憶力、思考力といった頭脳のパワーも増大します。その結果、仕事の効率も良くなり、ストレスに淡々と対処できるようになります。また、否定的な考えや感情も著しくなります。

それでは、「気分のよい状態」はどうやって作ればいいのでしょうか?

そのカギを握るのが、脳内ホルモンです。私たちの思考や感情、そして行動は、脳からどんなホルモンが分泌されるのかによって変わります。脳内ホルモンには、喜びや快感をつかさどる「ドーパミン」や、幸せや平和を感じさせる「セロトニン」、憤りや攻撃的な行動を促す「ノルアドレナリン」などがあります。

このうちセロトニンはとりわけ精神状態への影響力が大きいとされます。セロトンは、他の脳内ホルモンが極端に作用しないように調和をはかる役割があるのです。このため、「平和の伝達者」とも呼ばれています。セロトニンがどれだけ順調に分泌されているかによって、私たちは幸せを感じたり、不幸を感じたりするわけです。

脳内ホルモンを好ましい状態にするには、生活習慣を整えることが大事です。「呼吸」「姿勢」「歩き方」「顔の表情」といった小さな行為が、気分を左右するのです。

まず鏡を出して自分の顔を眺めてください。そして、口の端を少しキユッと上げてにっこりと笑ってみましょう。鏡の中のあなたが笑うとあなたの脳も続いて笑います。さらに、手を叩きながら大笑いすることで、否定的な考えをいっぺんに断ち切ることができます

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