国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が発表した「世界幸福度ランキング2017」によると、日本は国別の幸福度ランキングで51位でした。残念ながらG7(先進7か国)の中では最低となっています。
このランキングは、各国の国民を対象にした「ウェルビーイング」に関するアンケート調査に基づいています。ウェルビーイングとは、心身の健康や社会生活の状態が良好なことで、一般的には「幸福度」や「満足度」のことだとされます。国連は、GDPのような経済指標とともに、このウェルビーイングを活動の重要な柱として位置づけています。
■ 呼吸法
ビジネスの世界でも注目を集めているウェルビーイング。その向上を図るためには、様々なアプローチのやり方がありますが、個人のレベルで気軽に取り組める手法として広まっているのが、呼吸法です。
私たちは、1分あたり12回から20回ほど呼吸をするとされます。1日に換算すると、1万7000から2万9000回。多くの専門家は、この呼吸で健康や幸福度をアップできると指摘しています。
中でも、クローズアップされているのが、呼吸法が「脳」に与える影響。私たちの脳は、他の器官より10倍以上の酸素を必要とするとされます。脳の重さは、体重のわずか2%程度に過ぎませんが、酸素の消費量でいえば、脳はなんと体全体の25%を占めています。
脳に酸素が不足すると、疲れや倦怠感を感じやすくなるといいます。「体を休めても疲れがとれない」「たっぷり寝ても何となくだるい」と感じているときは、脳に酸素が行き渡っていないことと関係しているかも知れないのです。
■ 体と心に大きな変化
現代人は、精神的なストレスによって、呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅くなると十分に脳へ酸素が行き渡らなくなり、頭がぼんやりしたり、眠気が起きたりといった症状が出てきます。
浅い呼吸を深くてゆったりとした呼吸にすれば、副交感神経の働きが強まり、心がリラックス。怒りやイライラといったマイナスの感情を鎮めやすくなります。集中力もアップし、仕事もはかどると言われています。
ふだん何気なく行っている呼吸を少し意識して変えるだけで、体と心に大きな変化を生むことができるのです。
■ イルチブレインヨガの呼吸瞑想
イルチブレインヨガでは、呼吸法と瞑想を重視したレッスンを行っています。初心者の方でも簡単に始められる呼吸と瞑想のプログラムや指導法を取り入れており、体と心がいきいきと蘇る感覚を味わいやすくなっています。
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